
2020/03/11
ビルピットの抜本的な悪臭対策が可能です。
こんにちは。
日本アクアバイオ株式会社の國井です。
今回は、ビルピットにおける硫化水素の
抑制効果について、ご紹介いたします。

ビルのオーナー様をはじめ、
お客様からのご相談内容で多いのが、
地下排水から上がってくる下水臭や
硫化水素発生現場の対策
についてです。
弊社へお問合わせくださるオーナー様からは、
『長い間、悪臭問題に取り組み、
さまざまな方法を試してきたのに、
思うような改善がみられない… 』
というお声を、よくお伺いします。
ビルなどの建物周辺で、下水の臭いが
漂っているのを感じたことはありませんか?
このような臭いに、硫化水素がどう関係
しているのでしょうか?
硫化水素はビルピット内では
排水中に溶存=溶けた状態で存在しています。
これが、排水ポンプにより公共下水道に排出
されるときに気体化して、下水道管内に充満します。
こうして道路上の雨水ますなどから、
悪臭を周辺に放ってしまう…というわけです。
硫化水素を含む悪臭の原因の多くは、
スラッジと呼ばれる堆積汚泥や
浮遊する汚泥スカムですので、
これらを取り除くことが課題となります。
一般的な曝気装置では、槽内底部に堆積した
汚泥まで取り除くことは難しく、したがって、
硫化水素の発生まで完全に抑えることは、
相当に難しいと言えます。
前回の記事でも少しお伝えしましたが、
ネオトルネーダーは、
有機汚泥そのものの分解にも
優れています。
ネオトルネーダー設置前、
槽内のスカムの状態がこちらです↓↓↓

こちらが、設置後の状態です↓↓↓

設置後では、スカム(浮遊汚泥)が分解されて、
消滅しています。
スカムやスラッジが分解されれば、
硫化水素の発生も抑制されます。
硫化水素特有の臭いの有無について、
この場で体感をお伝えすることは難しいため、
一般的な曝気装置とネオトルネーダーの
比較を下図に示します。
東京都では、ビルピット対策指導要綱において
臭気の指針値を次のとおり定めています。
1)排水時の公共汚水ますの硫化水素10ppm以下
(=私設ます内の空気中の硫化水素濃度10ppm以下)
2)排水1リットル中の硫化水素が2mg以下

硫化水素の発生が著しかった汚水槽内ですが、
ネオトルネーダー設置後、安定的に硫化水素の
発生を抑制していることがわかります。
一概には申し上げられませんが、
経験上、大体1週間~2週間以内で、
硫化水素を含む悪臭は消えていきます。
このようにネオトルネーダーは、
悪臭対策としても、
短期間で効果を発揮します。
ビルピットでの悪臭対策や、
基準値を超える硫化水素の発生で
お困りの際は、お気軽にご相談ください!
最後までお付き合いくださいまして、
ありがとうございました。